こんにちは
店長です。今日はちとかたいお話を・・・。
皆さん(特に北海道在住の方)は、こういった経験をお持ちではないでしょうか?
雑誌で紹介された樹木を探していたら、ホームセンターで売っていたので買ってみた。
しかし越冬できずに枯れてしまった。
もっと極端な例では、観葉植物を冬に戸外においていたら枯れてしまった・・・など。
なぜでしょうか?
植物の世界では、ハーディネスゾーンという考え方があります。
アメリカ農務省(USDA)の採用している耐寒性の指標です。
簡単にいうとその植物がその土地で冬越しできるかどうかの目安です。
過去の最低気温の平均から一定の温度幅でゾーン分けした地図をゾーンマップといい、自分の住んでいるところのゾーンナンバーを知ることが出来ます。
植物のゾーンナンバーが、自分の住んでいるところのゾーンナンバーと同じか小さければ、その植物は露地で越冬できるといった具合です。
日本では、アボック社さんの植物耐寒ゾーン地図が有名です(下画像)。

また、外国のカタログでは植物の説明書きに必ずゾーンが示されていて、購入の際の判断材料になります(画像はドイツのナーセリーの在庫表、赤で囲った部分がゾーンナンバー)。

最初の例は、北海道の人が園芸の全国誌に載っていた樹木をいいなぁと思い、暖かい地域から持ち込まれた樹木を購入した場合に起こることがあります。
さて、樹木の生産をしている私たちは、新しい樹種などを導入するときこの指標を参考にします。札幌で育って、十勝で育たない木がたくさんある!ので・・・。
また、海外に旅行するときも行き先がいったいどのゾーンであるかを確認してから行くようにしています。ゾーンが同じだと外国でも同じような風景を見ることが出来ます。当たり前といえば当たり前ですが・・・。
結構マニアックでしょう?